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2020年08月17日更新

中高生新聞2紙を徹底比較!中学生にオススメなのはどっち?

若者の新聞離れが進んでいる現代、中学生も新聞に触れる機会が減ってきています。

「テレビやネットのニュースで十分だから」と、新聞をとっていない家庭も多くなりました。

しかし、新聞を読むと読解力や表現力が伸び、社会で起きていることも把握できるので、中学生の学力向上はもちろん、テストや面接の時事問題対策にも有効です。

中学生のうちから新聞に触れさせてあげたいですが、「新聞をとっても読まずに積んでしまうんじゃないか」と心配する親御さんも多いです。

 

そこで、今回は中学生向けの新聞について解説します。

「新聞を読めば成績が上がる?」「新聞を読み慣れてない中学生にもおすすめの新聞は?」といった疑問にお答えします。

こんにちは!
ニュースのチェックは新聞派。がってん!編集部の関口です。
机に向かわなくても成績が上がるような方法ないかなぁ……なんて考えたことはありませんか?
そんな都合のいい方法が、実はあるんです!
それは新聞を読むこと。
数ある新聞の中から中学生にピッタリな新聞を比較して紹介します。

新聞を読むのは成績に影響がある?

「そもそも中学生が新聞を読む意味はあるのか」という疑問がありますよね。

まずは実際に効果があるのか、2019年度の「全国学力・学習状況調査」の結果を見てみましょう。

全体の傾向として、新聞を普段から読んでいる子のほうが好成績なのがわかります。

「毎日新聞を読む」と「週に1~3回程度読む」の差はあまり大きくありませんが、「月に1~3回程度読む」になるとガクッと平均が落ちます。

中学生は勉強に部活にと忙しく、新聞を毎日読むことは難しいですが、最低でも毎週1回週末にでも時間を作って新聞に目を通すといいようです。

 

国語は新聞を読むことで成績が上がりそうなイメージがありますが、数学や英語も新聞を読んでいる子のほうが点数が高いですよね。

新聞を読むことで向上する能力は国語に関する部分だけではないことを示しています。

活字を日常的に読んでいると、読解力や語彙力に加えて、すべての科目で必要な思考力や表現力も向上すると言われています。

継続的に活字を読む手段として、定期的に届けてくれる新聞はピッタリ。

さらに、現代社会の知識も増えるので、定期テストの時事問題や受験の面接対策にもなります。

中学生におすすめなのは中高生新聞

中学生が新聞を読んだほうがいいことがわかっても、新聞には色々ありますよね。

普段から活字をあまり読まない中学生も多く、新聞をとっても結局読まずに積んでしまうなんてこともありそうですよね。

大切なのは、「中学生でも継続して読めること」です。

そこでオススメしたいのが「中高生新聞」。

読んで字のごとく中学生・高校生向けに作られた新聞で、易しい言葉を使うなど読みやすくしてあり、中高生が知っておくべき主要なニュースはきっちり抑えています。

図やイラストも多く使っているので活字に苦手意識があっても目が滑ったりせず、ニュース以外の中高生向けコンテンツも豊富です。

中学生にはどっちがいい?中高生新聞2紙を比較

中高生新聞は現在「読売中高生新聞」と「朝日中高生新聞」の2紙があります。

この2紙を比較してみましょう。

新聞名価格発行日大きさページ数
読売中高生新聞月額850円毎週金曜日タブロイド判24ページ
朝日中高生新聞月額985円毎週日曜日タブロイド判20~24ページ

どちらも発行は週1回で、忙しい中学生でも新聞を読む時間を作りやすいです。

成績アップに効果があると言われる「週1回以上新聞を読む」を満たしているので、発行ペースは中高生にぴったりです。

 

ウェブサイトで比較すると、どちらもためになりそうですが、実際に見てみるとどうなのでしょうか。

「読売中高生新聞」「朝日中高生新聞」の試読をそれぞれ申込み、読み比べてみました。

読売中高生新聞

読売中高生新聞は読売新聞が発行する中高生新聞で、「10代が世の中を知る教科書」のような新聞を目指しているとのことです。

試読申込み

試読申込日

8月3日

紙面到着日

8月7日

紙面

8月7日発行号

申込後の勧誘

今の所なし

試読の申込方法

ウェブサイトで無料申込み

申込みから4日かかり、最新号を持ってきてくれました。

対応の速さは担当の販売店によって異なると思いますが、申込後に直近の最新号をお届けしている感じですね。

申込後の勧誘は、今のところ来ていません。

読売中高生新聞の特徴

届いた読売中高生新聞をパラパラとめくってみた印象は「めっちゃカラフル!」でした。

オールカラーなのは朝日中高生新聞と同じですが、写真や図が多く、色使いも明るいので読みやすそうな第一印象を受けました。

文章は全ページ横書き、イラストや図が多い、左開きなど、通常の読売新聞とはぜんぜん違う、娯楽雑誌のような感覚です。

この圧倒的な読みやすさが読売中高生新聞の最大の特徴です。

文字ばかりがびっしりと並んでいると、もうそれだけで読むのが嫌になっちゃいますよね。

今まで新聞を読んでいなくても「これなら読めそう」と思える紙面づくりがされています。

 

紙面構成は以下のような内容でした。

1~3面

ニュース(巻頭特集)

4~7面

ニュース(1週間のニュース)

8面

シゴトビト(仕事紹介)

9面

部活の惑星(部活紹介)

10面

JAPAN TEENS PROJECT(10代目線で日本の魅力を紹介)

11面

広告

12~13面

ウラ撮り(ドラマや映画の舞台裏紹介)

14~15面

Yteen(読者投稿)

16~17面

連載漫画、連載小説

18面

ほんのレストラン(書籍紹介)

19面

Beauty CHECK(ファッション)

20面

講義の鉄人(大学の教授、講義を紹介)

21面

知らずに語るな!(歴史)

22面

ティーンのぶっちゃけ!英会話(英語)

23面

News English 300words(英語)

24面

PERSON(グラビア)

ニュース面は「コンパクトにまとまっている」という印象。

巻頭特集3ページ+一週間の大きなニュース2ページ+中高生向けのニュース1ページ(試読紙面では学校でのスマホ利用についてでした)+その他ニュースまとめ1ページ

という構成です。

大きなニュースはそこまで深堀りされてはいませんが、必要な内容は漏らさずにきっちり記載し、重要な単語などは別枠で解説しています。

文章が中高生でもわかりやすいように書かれているのは中高生新聞なら当然ですが、読売中高生新聞は視覚的にわかりやすいのがいいですね。

グラフ、写真、図が多く、頭に入ってきやすいです。

 

ニュース以外には学習、学校生活、エンタメ、ファッション・美容、マンガ・ラノベなど中高生向けのコンテンツを多数掲載しています。

 

個人的に感心したのが「講義の鉄人」コーナーです。

大学の紹介はいろいろなところでやっていますが、大学の教授や講義について紹介するというのはあまり見かけません。

「大学ってどんなことをするの?」と大学の情報があっても、雰囲気をつかみにくい中高生には需要があるコーナーだと思います。

特にオープンキャンパスにも行く機会がない中学生は、読んでおくと大学をイメージしやすくなります。

業界のプロの紹介など、進路に関する情報が豊富という印象を受けました。

 

学習コンテンツは試読で届いた号には「歴史」「英語」が掲載されていました。

英語は英会話と英語長文の2ページです。

ウェブサイトを見ると号によっては「理科」「国語」などもあるようですが、どちらかと言えば文系の方が充実している印象です。

アメリカのリアルな若者が話す英語を紹介する「ティーンのぶっちゃけ!英会話」では日常会話で使えそうな内容が書かれていました。

覚えておくと英作文などに活用できそうです。

読売中高生新聞の英語学習では紙面と連動した動画があり、紙面掲載のQRコードを読むとリスニング問題や英会話を動画で見られるのも特徴です。

 

また、毎月第一週には折り込みで「時事王」という時事問題対策も入っているようです。

私のもとに届いたのが偶然第1週だったので、コチラが織り込まれていました。

ニュースを読むだけでなく、問題として出題されるとテスト対策としてより有効ですよね。

 

読者投稿のYteenなど学校生活に関する情報もあり、私が気に入ったのは「部活の惑星」。

「部活紹介なんてあんまりおもしろくないんじゃないかな」なんて思っていましたが、小説仕立てで部活を紹介していて、青春小説でも読んでいるような気分でした。

エンタメ系のコンテンツも10代向けの内容で、中高生が毎週楽しく読めそうな内容でした。
少なくとも参考書を読むよりは断然楽しいです

朝日中高生新聞

朝日中高生新聞は朝日学生新聞社から発行の中高生新聞です。

試読申込み

試読申込日

8月3日

紙面到着日

8月10日

紙面

8月2日発行号

申込後の勧誘

今の所なし

試読の申込方法

ウェブサイトで無料申込み(1回限り)

申込みから7日かかりました。

読売中高生新聞よりも到着まで日数がかかりましたが、これは登録住所を私が間違えて入力していたのが原因と思われます。

配達された紙面は申込み時点での最新号です。

申込後の勧誘は、私のところには今のところ来ていません。

朝日中高生新聞の特徴

届いた紙面をパラパラとめくったところ「写真多めの新聞」という印象を受けました。

オールカラーで写真や図も使っていますが、縦書きメインな点や右開きなどは通常の新聞と同じです。

読売中高生新聞は「新聞と雑誌の中間」くらいの感覚でしたが、朝日中高生新聞は「わかりやすくした新聞」というイメージです。

これまで多少新聞に触れていて、「もっとわかりやすい新聞を読みたい」という中学生なら朝日中高生新聞のほうが合うかもしれません。

 

紙面構成は以下の通りでした。

1~3面

ニュース(巻頭特集)

4~7面

ニュース(一週間のニュース)

8面

連載漫画(悩み相談)

9面

天声人語

10面

GOGO高校大学(高校、大学の紹介)

11面

シゴトファイル(職業紹介)

12~13面

戦後75年特集ページ

14~15面

広告

16面

絵画コンクール作品募集

17面

エンスタナビ(学習に役立つ情報)

18面

英検合格への道(英語)

19面

ニュースで即興型英語ディベート(英語)

20面

連載小説

21面

書籍紹介

22面

トレンドPICK(話題のグッズを紹介)

23面

朝中高SNS(読者投稿)

24面

話題の人物紹介

ニュース面は巻頭特集3ページ+一週間の主なニュース2ページ+マンガ形式1ページ+その他ニュース1ページ

という構成でした。

主なニュースは何日の出来事なのか、社会や経済などどの分野のニュースなのかがひと目でわかるようにアイコンなどがついています。

興味のある分野などを見分けやすいのは工夫されてると感じます。

マンガ形式では漫画で新サービスについて解説していましたが、これは一長一短です。

中高生新聞を読む理由は大きく

  1. 社会の出来事を知る
  2. 活字を読む

の2つです。

漫画にしてしまうと社会の出来事やニュースがわかりやすくなりますが、活字ではなくなってしまいます。

理想は「わかりやすい活字でニュースを掲載」だと思うので、この部分は評価が分かれるのではないでしょうか。

 

全体を通して読売中高生新聞と比較すると「真面目」という印象を受けました。

今回は戦後75周年記念ページが真ん中にあったからというのもありますが、ニュース以外のページは学習や進路に関するコンテンツが多いのも「真面目」という印象の理由です。

読売中高生新聞はエンタメなどのコンテンツも多いのに対し、朝日中高生新聞はそういった物はほとんどありません。

 

英検合格への道として問題が掲載されているのは、中高生にとっては学習教材として優秀だと思います。

そして朝日中高生新聞最大の特徴とも言える「天声人語」のページです。

コチラは単に朝日新聞のコラム「天声人語」を読むのではなく、読んだ上で課題に沿って200字の作文をしようという内容です。

文章力向上として非常に有効で、天声人語というオリジナルコンテンツを使っているのは面白いです。

どちらかと言えば中学生向けというよりも、大学受験の小論文対策に本領を発揮するコンテンツだと思います。

 

単に学習向けの問題を掲載するだけでなく、学習向けのコラムとしてエンスタナビ(Enjoy Study Navigation)を掲載しています。

 

今回は夏休みの過ごし方について掲載していました。

に合わせた勉強についての読み物は、中高生はもちろん、保護者にもうれしいですよね。

中高生新聞おすすめランキング!中学生に向いているのはどっち?

朝日中高生新聞と読売中高生新聞、どちらも紙面を読んで、独断でおすすめランキングを付けました。

1位、読売中高生新聞

おすすめポイント

  • 値段が安い
  • 読みやすい、とっつきやすい
  • 学習コンテンツが優秀
  • ニュース、学習以外のコンテンツが面白い

これぞ中高生の求める新聞!

読売中高生新聞が1位です。

横書き、写真多用など読みやすい工夫がされ、新聞嫌いでもとっつきやすいのはまさに中学生向け。

ニュースページを比較すると、内容はさほど違いはないのですが読売中高生新聞のほうがわかりやすかったり、専門用語を噛み砕いて説明している部分が多かったです。

 

学習コンテンツは動画も使った英語学習など紙媒体を超えた工夫がされています。

朝日の学習コンテンツはコラムで1ページ使っており、それはそれで悪くありませんが教材として使えるページが多いほうが優秀と判断しました。

 

大学の教授や講義を紹介、小説風に部活紹介など、学習やニュース以外の部分で面白く読める工夫がされています。

正直「私が中学生の時にこれがあればもっと活字を読んだのに……」と思ってしまいました。

さらに、値段が読売のほうが安いのも決め手。

継続して読むなら月額の違いは結構響いてきます。

2位、朝日中高生新聞

おすすめポイント

  • すでに活字に慣れている方はこっちのほうがいい
  • 「読みやすい新聞」という感覚で読める
  • 小論文対策

読みやすさ、とっつきやすさで比べると読売に一歩劣る朝日中高生新聞。

朝日中高生新聞は通常の新聞により近いので、「いずれ通常の新聞を読むからその準備として」という形で利用するなら読売よりも朝日が優秀です。

ニュース面のイラストや図は読売のほうが多かったので、活字できちんとニュースを読みたいという場合には朝日中高生新聞に軍配が上がります。

 

学習コンテンツでは特筆すべきは「天声人語」を活用した作文。

小論文対策として力を発揮しそうですが、どちらかと言えば高校生向けのコンテンツと判断しました。

今回は中学生におすすめの紙面を考慮しているので、作文コンテンツによる加点は控えめです。

中高生新聞の購入方法は?コンビニでも買えるの?

さて、今回紹介した中高生新聞2紙ですが、購入方法がわからないとどうしようもないですよね。

通常の新聞の購入方法と言えば主に以下の方法です。

通常の新聞の購入方法

  1. 販売店で定期購入
  2. コンビニや売店で単品購入
  3. 販売店で単品購入

中高生新聞はコンビニや売店での取り扱いはありません。

基本的に新聞販売店でのみ扱っています。

中高生新聞の購入方法

  1. 販売店で定期購入
  2. (在庫があれば)販売店で単品購入

元々継続して読み続けないと意味がないので、コンビニで都度買うのは面倒ですし、扱ってなくても問題ありません。

定期購入が一番ですが、購読方法は主にウェブサイトから申込み、電話で申し込みの2つです。

最寄りの販売店でも受け付けているので、自分の住所の担当販売店が分かる場合は直接販売店に行くのもありです。

ただし、販売店によって対応が異なることもあるのでウェブか電話で申し込むのをオススメします。

申込先は以下になります。

読売中高生新聞

電話

0120-4343-81

朝日中高生新聞

電話

0120-415843

まとめ

最後に読売中高生新聞と朝日中高生新聞の特徴をまとめます。

紙面名

読売中高生新聞

価格

月額850円

発行日

毎週金曜日

大きさ

タブロイド判

ページ数

24ページ

おすすめコンテンツ
  • ニュースページ
  • News English 300 words
  • ティーンのぶっちゃけ!英会話
  • 部活の惑星
  • 講義の鉄人
こんな人にオススメ
  • 読みやすさ重視な人
  • 今まで新聞はあまり読んでいない人
  • 硬すぎる内容だと継続できる自信がない人
電話申込み

0120-4343-81

紙面名

朝日中高生新聞

価格

月額985円

発行日

毎週日曜日

大きさ

タブロイド判

ページ数

20~24ページ

おすすめコンテンツ
  • ニュースページ
  • 英検合格への道
  • 天声人語で200字作文
  • エンスタナビ
こんな人にオススメ
  • すでに多少活字に慣れている人
  • 小論文対策をしたい高校生
  • より通常の新聞に近い紙面を読みたい人
電話申込み

0120-415843

今回2紙を比べ、ランキング形式で紹介しましたが、どちらがいいのかは読む人によって変わります。

一番重要なのは実際に読むお子さんにどちらの新聞が合うかです。

読売中高生新聞も朝日中高生新聞も、無料の試読を受け付けています。

どちらにしようか迷っている場合は試読を申し込んで、どっちが合うか実際に読んでみることをオススメします

どちらにしても、中高生新聞は中学生の学習ツールとしてとても優秀です。

この記事を書いた人

コラム作成チーム

がってん!編集部

「必要な情報がギュッとつまったサイトがあれば便利だろうな」 そんな考えから「がってん!」は生まれました。 「がってん!」に触れた、みんなが納得して「合点(がってん)がいく」ことが私たちの願いです。