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2022年04月15日更新

子供の読解力を上げる方法 – 読解力とは? アプリや書籍、検定から探る。子供新聞は役に立つの?

「読解力」ってワードをYahoo!とかSNSでやたらと目にしませんか?

そもそも読解力とはいったいなんの事でしょう?

文字通りに考えると意味は読み解く力ってことですよね。読み方は「どくかいりょく」?

日本語だけじゃなく英語にも読解力ってあるのかな?

うーん。わからないことがある時はとりあえずググるのが私のやりかたです。早速グーグル先生に聞いてみましょう。

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こんにちは!
ただいま子育てに奮闘中。「がってん」編集部の飯野です。

今回のテーマは読解力です!
読解力が上がると、成績も上がると言われています。
めっちゃ気になるワードですよね!

読解力とは

読み方は「どっかいりょく」なんですね。どうやら意味は合っていたからひとまずここはセーフということにしましょう。

検索結果には「読解力」に混ざって「PISA型読解力」なんてワードが目に付きます。

ん?PISAって何?またわからない言葉が出てきました。

安心してください!PISA型読解力についても調べてありますよ!

文部科学省によれば、この両者の違いを踏まえ、後者の「PISA型読解力」の特徴を次のようにまとめている。
1.テキストに書かれた情報を理解するだけでなく、「解釈」し、「熟考」することを含む。
2.テキストを単に読むだけでなく、テキストを利用したり、テキストに基づいて自分の意見を論じたりすることが求められている。
3.テキストの内容だけでなく、構造・形式・表現法も評価の対象となる。
4.テキストには、文学的な文章や説明的文章などの「連続型テキスト」だけでなく、図・グラフ・表などの「非連続型テキスト」を含んでいる。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%AD%E8%A7%A3

旧来の「読解力」は文字通りの意味で文章を読み解く力のようですが、「PISA型読解力」は、文章を読み解くだけでなく、文章を自分なりに解釈して考えた上で自分の意見を言える。文章の構成や表現方法、図やグラフなどの情報も含むようです。

私の読解力なさすぎ!?

出典:OECD 国際成人力調査 調査結果の概要

「子供の読解力が上がってほしい」なんて偉そうに言っていますが、そもそも私自信の読解力は高いのでしょうか。実は読解力が全然ないなんてこともありそうで怖いですね。

受験生の頃はたくさん本を読んでいた人でも、大人になってからはあまり本も読まなくなったし自分自身の読解力が低下しているのでは?なんてちょっと気になりませんか?

読解力が低下する原因やそもそも読解力を測定ができるのか気になりますよね。

ネットでよく目にするのは「スマホ依存が読解力低下に繋がっている」とか「読書量が減った」とかそんな情報が多いです。

たしかに私はスマホをがっつり使ってる方なので読書量は減っていると思います。でも今はそういう方多いですよね!

PISAを定めているOECDが行った調査結果を見ると、読解力は30歳前後がピークでその後下がり続けるみたい↓↓。悲しいけどこれが現実なようです。

読解力は無料で上げられる?

子供の教育にお金をかけるのをケチるわけではないですけど、できたら節約したいところですよね。読解力を上げる小学生向けの問題集やプリントが無料手に入る方法はないのでしょうか。無料が大好きな私は早速調べてみました。

インターネット上には国語の無料プリントがPDFで置いてあるサイトがいくつかあります。無料でダウンロードさせてくれるなんて本当にありがたいことですよね。

試しにいくつかダウンロードしてみましたのですが、国語は単に漢字のプリントだったり、テスト形式のものが多く、読解力の測定には使えそうでも読解力を上げる用途のものは見つかりませんでした。

残念ですが無料で用意されているプリントや問題で読解力を上げるのはちょっと難しいみたいです。

読解力を鍛えるアプリは?

使うと読解力が上がる!読解力の鍛え方!そんなアプリがあったらいいですよね。

読解力低下はスマホのせいなんて記事もありますけど、読解力を鍛えられるようなトレーニングアプリがあればスマホのおかげで読解力が上がる!って記事に変わるはずです。

早速App Storeで「読解力」で調べてみると、ズラーッとアプリが出てきます。

えーっ!こんなにあるの?ってくらい出てきますが、よく見ると漢字の問題だったり、単語から連想する言葉を選ぶゲームだったりと求めているものとは違うようなアプリも混ざっています。

近そうなものでも穴埋め問題的なアプリや英語の文章力テスト的なアプリくらいしか見つかりません。いくつかインストールして試してみましたが、小学生向けの国語ドリルのようなクイズやパズルみたいなゲームが多いです。無料のものは誤字や脱字があったりちょっと使いにくいものも・・・

そんな中からおすすめのアプリをご紹介します。

おすすめアプリ 読むとく

ことばの学校という学習塾のアプリです。朗読音声をダウンロードして視聴できます。

現在、期間限定で無料で利用できます。

収録されているのは青空文庫の本なので、青空文庫のサイトやアプリで文章を表示させながら利用します。

朗読のスピードはスライダーで変更可能なので、お好みのピッチで再生しましょう。読み聞かせのように使ったり、音声に合わせて音読したり、お子さんに合わせた方法で利用できます。

アプリを起動するとIDとパスワードの入力を求められます。

ことばの学校総合トップページのニュース・トピックス内にある、2020年03月13日【期間限定】「ことばの学校」をご自宅で!のリンク先のページにある下の方の動画(You Tube)内で無料体験のIDとパスワードが公開されています。

ちょっとわかりにくいので、ここで内緒で教えてしまいますが、IDとパスワードはどちらも「taiken20」です。内緒ですよ。ちゃんと動画を見てくださいね。

あわせて青空文庫とおすすめアプリもご紹介します。

青空文庫とおすすめのアプリ

青空文庫ってよく知らないけど無料なの?と思った方も多いと思います。

そう、無料なんです!

青空文庫は著作権が消滅した作品や、「自由に読んでもらっていいですよ」としている作品を電子本として公開しています。インターネット上の図書館のような存在で、誰でも自由にアクセスできるようになっています。
かなり昔から活動されていて、私も昔iPhone3Gで「吾輩は猫である」を読んだ記憶があります。

PCで利用する場合は、青空文庫

iPhoneで利用する場合はi読書 – 青空文庫リーダーというアプリ、androidの場合は青空文庫リーダーがおすすめです。

どちらもシンプルで使いやすいので一度使ってみてください。

読解力検定ってあるの?

今の日本は検定だらけです。役に立ちそうなものから役に立たなそうなものまで本当にたくさんの検定があります。やっぱり読解力にも検定があるんでしょうか? 気になりますよね。

そしてやっぱりあるんです!

読解力に関わる検定をご紹介します。

文章読解・作成能力検定 - 公益財団法人 日本漢字能力検定協会

日本漢字能力検定協会が実施している検定。

2級から4級まであり、3級で高校程度。

過去に日本語文章能力検定として行われていた検定が原型。

公式テキストや問題集も発売されていて、2級はeラーニング講座もあります。

Literas 論理言語力検定

ベネッセと朝日新聞が共同実施している検定。

2級:高校卒業レベル、3級:中学卒業レベル

過去に語彙・読解力検定として行われていた検定を現代版にリニューアルしたようです。

オフィシャルサイトに例題があるので自己診断してみるとおもしろいですよ

検定試験はどちらも中学卒業程度からなので大人向けですね。

中学受験には読解力が必要って本当?

算数は計算があってればいいんだし、読解力なんてそこまで必要じゃないんじゃないの?

なんて思ってませんか?

読解力が必要なのは本当なんです!それは単に国語に作文があるからというだけの問題ではないんです。

PISA型読解力に書いてあった事を思い出してみましょう。

テキストには、文学的な文章や説明的文章などの「連続型テキスト」だけでなく、図・グラフ・表などの「非連続型テキスト」を含んでいる

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%AD%E8%A7%A3

そもそも中学受験の出題はどの科目でも日本語で書かれた文章です。科目によっては図やグラフから読み解く必要があるし、そしてなによりテストの時間は有限です。

出題文章の意味を速く正しく読み解ける子は、読解が苦手な子よりも長い時間を思考する時間として使えます。なので読み解く力、読解力を向上させる訓練が必要なんです。

くもんで読解力は上がるの?

公文式のKUMON(くもん)は身近な塾の代表格ですよね。私も小学生の頃に通っていました。小学校の近くにあって帰り道に寄って勉強していた人は多いんじゃないでしょうか。うわーなんだか懐かしいですね!

さて、昔も今も人気のくもんですが、読解力は向上するのでしょうか。

くもんのテキストは文字の読み書きや語彙力を上げたい子供向けにできていると思います。

テスト問題に似たような形式の文章中から切り取って答えるようなテキストもありますが、くもんの学習スタイルはこの問題形式まで。文章をイチから書き起こしたり、文章を組み立て直すような学習は私が知る限りくもんにはありません。

つまり作文や感想文にはあまり役に立たない。くもんの学習形式は国語のテスト対策としてはよくできているけど、読解力向上には向いていないと思います。

読解力が上がる書籍のランキング

amazonって便利ですよね。私はamazonが大好きでよく使うのでプライム会員になっています。プライム会員は送料無料をはじめ便利な特典がたくさんあるのでおすすめですよ!

amazonの本カテゴリー内を”読解力”で調べてもランキング表示はされないので、amazonの本>教育・学参・受験>小学教科書・参考書>国語カテゴリーの売れ筋ランキングから読解力に関係ありそうで私が気に入った本を紹介します。(個人の感想です)

小学校6年生までに必要な作文力が1冊でしっかり身につく本

安藤英明 (著)

小学国語カテゴリー1位

単行本:1,320円

Kindle版:1,254円

作文が書けない理由の解説から書き方まで独自の指導方法が書かれています。小学生が一人で読めるようにふりがなもふってあります。まさに作文を書くコツがつまった一冊です。

ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集[小学生版ベーシック]

福嶋隆史  (著)

小学国語カテゴリー4位

単行本1,540円

有名な「ふくしま式」です。実は知っていたのは名前だけで読んだことなかったんですよねー。というわけで初めて読みましたが、ていねいな解説は大人が読んでも「なるほど」と役立つと思います。

はじめての論理国語 小1レベル

出口 汪 (著)

小学国語カテゴリー12位

単行本1,320円

「ふくしま式」と同じく有名な「出口式」です。これまた知っていたのは名前だけでした。不勉強で本当にすみません。この本は国語のテスト問題の解き方ではなく、論理的に日本語を組み立てる方法を教えてくれます。わかりやすく書かれてはいますが、小1の子供が一人で読む内容ではなく、親子で一緒に読んで学ぶスタイルです。別冊の親向け解説がよくできています

どの本もとても役立つのは本当によくわかるのですが、少し・・・というか、私たち親子にはだいぶハードルが高い印象があります。もう少し手軽に読解力を高めるトレーニング方法はないでしょうか。

読解力の上げ方

いろいろ調べてみましたが、読解力をつける方法はまず情報をインプット(読む)し、自分なりに解釈した後に、アウトプット(書く・言う)することだというのは分かりました。

まずは読み聞きしないことには始まりませんよね。でも漫画というわけにはいかないし、ニュース番組なんて見ようともしない。教科書を読みたがるような子ではないし、何かちょうどいいものはないでしょうか・・・

私なりに考えた結果、子供新聞がちょうどいいのでは?という答えにたどり着きました。

いつも親子で一緒に本を読めれば最高ですが、仕事や家事があるのでそこまで時間をとってあげられませんよね。

子供新聞なら子供一人でも読める内容ですし、国内外の経済や政治、エンタメ要素など色々な記事があって子供が興味を持ちやすいです。PISA型読解力でも言われている図やグラフもよく使われているので、私の子には子供新聞がちょうどいいように思います。

子供新聞の記事はあまり長い文章ではないので、子供が読んだ後に親が読んでもすぐに読み終わります。これなら読むタイミングは別々でも親子で意見を交わしやすいですよね。

本当は文章にしたほうがいいのだと思いますが、PISA型読解力の説明には「テキストに基づいて自分の意見を論じたりする」とあるのでアウトプットは書くだけでなくてもいいようです。

文章を書く時間がとれない場合には、読んだ内容について話し合うことでも読解力をつけるトレーニングになるはずです。

私が子供の読解力を上げるために子供新聞を選んだ理由を箇条書きにすると
・子供が一人で読めるように書かれている
・色々な記事が載っているので、全部は無理でも興味を持ってくれる記事がある
・文章が長すぎないので読みやすい
・図やグラフ、表がよく使われている
・親にも読みやすいので、読んだあとにお互いの感想を話せる

小学校の臨時休校中は子供新聞で読解力アップを!

新型コロナウイルスの影響で小学校も中学校も臨時休校!

お子さんがいる家庭、特に小学生のお子さんがいる家庭は大変ですよね。そう我が家も大変なんです!

ワールドニュースも国内ニュースもこの話題で連日騒ぎっぱなしですが、ここまで大事になるとは予想していませんでした。

イベントは軒並み中止、東京ディズニーランドもUSJも休園と日本中が自粛ムードでいっぱい。正直なところコロナ関連の話題はちょっと食傷気味ですよね。

 

テレワークになる方や、仕事に支障がない範囲は有給でお休みしてくださいなんて方も多いんじゃないでしょうか。

親子共に元気で休みなのに外には出かけない。よく考えたらこんな状況はめったにないですよね。

普段だと親は仕事や家事に追われて、子供は宿題や塾・習い事で忙しい・・・なんて生活スタイルの方が多いんじゃないでしょうか。

めったにない普段とは違う状況ですか。普段はできない事をやってみたいと思いませんか?

とは言っても何をしたらいいのかなんてすぐには思いつかないですね。

 

長い長い臨時休校の期間。だらだらして終わってしまうよりも有意義に過ごしたいですよね。

学校に通えない分は自宅で学習する・・・と言うのは簡単ですが、急に決まったことです。なんの用意もしていないのに自宅学習をしようとしても限界がありますよね。

 

そこで私が提案したいのは親子で子供新聞を読むことです。

おすすめする5つの理由

・月々たったの550円でランチ1回分より下手したら安い金額で読める!
・自宅に届けてもらえるので本屋さんに買いに行くみたいな感染リスクがない
・学習のページもあり多すぎないので無理なく学習できる
・親子で時間がとれるせっかくの機会です。できれば親子で一緒に読んでみましょう
・読んだあとはお互いに読んだ記事について話してみましょう。きっと普段は見られないお子さんの考えや気付きに触れられると思います

この記事を書いた人

コラム作成チーム

がってん!編集部

「必要な情報がギュッとつまったサイトがあれば便利だろうな」 そんな考えから「がってん!」は生まれました。 「がってん!」に触れた、みんなが納得して「合点(がってん)がいく」ことが私たちの願いです。